龍太郎一味のご無体な学園生活
「ってぇってんだよっ、放せっ」

強引に功刀のヘッドロックから脱出する龍太郎。

それでも構わず。

「今もチューゴクケンポーの修行続けてんのか?」

功刀はガシッと肩を組む。

「堪え性のねぇお前にしちゃあ、長続きしてんじゃねぇか」

「うるせぇんだよ功刀ぃっ、偉そうによぉ」

口調はこんなだが、何となく誉められて嬉しい龍太郎。

功刀は龍太郎が頭が上がらない、数少ない人間の一人なのだ。

「まぁ負けちまったがな、あの侍の旦那をあそこまで追い詰めたのは大したもんだぜ、強くなったじゃねぇか龍太郎」

「んだよ、当たり前だろうがっ、いいから放せよっ!相変わらず馬鹿力だなてめぇっ」

んぎぎっ、と力む龍太郎だが、それでも功刀は放さない。

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