龍太郎一味のご無体な学園生活
叩けば埃の出る身の二人。

何を叱られるのだろうと、ビクビクしながら教頭室に出頭する。

「お、来た来た」

二人を待っていたお初は、意外にも温厚に笑っていた。

「実は二人に、出張を頼みたいのよ」

「出張?」

しまじろうが首を傾げる。

「ええ、ムジン島っていう南の島があってね、そこで…んーと…まぁ何となく三日間ほど滞在してもらいたいのよ」

何となく滞在する出張って何だ。

それってカラ出張じゃね?

問題になるぞ。

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