龍太郎一味のご無体な学園生活
指折りしつつ数えて。

「ん?」

一人足りない事に気づく。

「あ、そうだ、喜屋武がいたな」

恐らく龍太郎一味の中では1、2を争う地味さ加減の学生寮管理人、喜屋武。

まだ二十歳と若いのに、後ろで括った長い黒髪、ロイド眼鏡、白のTシャツにジーンズ、足元はサンダル、化粧っ気なし。

どう見ても地味である。

他の龍太郎一味女性陣と違って、学園に来る事もないものだから余計に出会いがない。

きっと素材はよいのだから、頑張れば相当にクオリティが上がるのだろうが、本人にはそんな気が全くないようだ。

< 15 / 2,031 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop