龍太郎一味のご無体な学園生活
「つっても…」

龍太郎の表情に焦りの色が浮かんだ。

幾ら臥龍をその身に宿しているとしても、まだ彼はその力に頼る事を良しとしていない。

それに如何に臥龍とて、時間を止めるなんて能力に対抗する事が出来るのか…。

考えている隙に。

「がはっ!」

またもレッドの剣が龍太郎を襲った。

今度は切っ先による刺突五連発。

腹に、胸板に、鋭い刃が突き刺さる。

無論殺す気で放った刺突ではない為に、致命傷には至らない。

だが。

「ぐぅっ…!」

龍太郎をダウンさせるには十分すぎる攻撃だった。

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