龍太郎一味のご無体な学園生活
「小夜先輩、可哀相…」

七星思わず貰い泣き。

慕っている相手と、二年間も夏休みや冬休みを共に過ごせないなんて。

青春の大半を奪われたようなものだ。

『な、七星ちゃんそんな大袈裟な…』

苦笑いする小夜を他所に。

「よしっ!」

遊里が学食のテーブルに立ち上がって叫ぶ!

「そんな可哀相な小夜先輩の為に、私と七星ちゃんが一肌脱いじゃうよ!」

コイツが一肌脱ぐという時点で、既に嫌な予感しかしない。

が、小猿が止めても言う事聞かないのは、既に天神学園の中では知れ渡った事実。

(マズイ子に相談しちゃったかな…)

一抹の不安を感じずにはいられない小夜…。

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