龍太郎一味のご無体な学園生活
部屋で待ち伏せしていたのは、遊里、鷹雅に加えて七星、喜屋武の四人。

首謀者は遊里だが、残る三人は流石に気が引ける様子。

「ゆ、遊里ちゃん、幾ら何でもこれは…」

「そ、そうですよ…あまりにも非人道的では…」

七星と喜屋武が言うが。

「甘い!」

ムン!と腕を組んで仰け反る遊里。

「小夜先輩はそもそも優しすぎるからね、龍太郎先輩みたいなアルティメットバカは上手く教えられないんだよ「誰がアルティメットバカだ「こういう手のつけられない頭の悪い人は荒療治で教え込むしかないんだよ」

そう言って。

「はい」

遊里は問題集を龍太郎の目の前に広げる。

「龍太郎先輩、この問1を30秒以内に解いて」

「は?」

何の前触れもなく出題されて、狼狽する龍太郎。

当然彼の脳味噌では、そんな短時間で解答できる筈もなく。

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