龍太郎一味のご無体な学園生活
そんな訳で。

『やだ…すっごい悪い事してる気分…』

小夜が緊張した表情を見せる。

大広間から抜け出した龍太郎、小夜、拓斗の三人は、再び屋敷の蔵へと来ていた。

すっかり暗くなり、周囲には喜屋武家の関係者すら誰もいない蔵。

その中にコッソリと忍び込み。

「あった…これだよ」

蔵の中に差し込む月明かりだけを頼りに、三人は『あがすてぃあ』を見つけ出す。

「読むよ…」

神妙な面持ちで書物を広げる拓斗。

傍らでは龍太郎と小夜も固唾を呑んで見守る。

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