龍太郎一味のご無体な学園生活
「アンタの仕業でしょ」

間髪入れず。

リグニアが核心に触れる。

息を呑む日音子の気配。

無表情のままの誠一郎。

…沈黙。

重苦しく息苦しい、張り詰めた緊張さえ感じさせる沈黙。

…夜気を孕んだ身震いするような風が吹き、満月を覆い隠していた雲が流れていく。

再び夜の世界を照らし出す、月明かり。

< 1,597 / 2,031 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop