龍太郎一味のご無体な学園生活
様々な会話が飛び交う中、生徒達は各々散っていく。

これから喜屋武家の屋敷内で過ごす者、出かける者、様々だ。

そんな中。

「……」

多くの者が場を離れる中、拓斗は一人その場に佇んでいた。

「拓ちゃん拓ちゃん」

花音が、五所川原の手でポフポフと拓斗の肩を叩く。

「がくえんちょー先生と龍太郎先輩の試合終わったよ?」

「うん…そうだね」

「ここに座ってても、もう何も見れないよ?」

「うん、わかってる…」

「行こ?」

「……」

拓斗は俯き加減のまま、小さく声を絞り出す。

「ごめん花音、七星ちゃんや善君と一緒に遊んでもらってて」

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