龍太郎一味のご無体な学園生活
逃げても現状は解決しない。

敗北が先延ばしになるだけの話だ。

ならば一か八か、こちらの最速の一撃に望みをかけるのみ。

ジリジリと動くユーリーの軸足。

「……」

その気迫に押されたのか、メルの口数もすっかりなくなってしまった。

揺れる穂先。

頬を伝う汗もそのままに、両者は睨み合い。

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