龍太郎一味のご無体な学園生活
…活歩も出来ている。

拓斗は自分の動きに自信を持ち始めていた。

試合前、ガチガチに緊張していた。

龍娘の言う通り、過度の緊張で本来の動きが出来ないのではないかと思った。

ぎこちない戦いぶりで敗北してしまい、これまでの修行の成果がこれかと、龍太郎を落胆させてしまうのではないかと考えた。

しかし、試合前に龍太郎が呟いた一言。

『俺も緊張している』

(僕なんかとの試合で、龍太郎君は緊張している…僕を認めてくれているんだ!)

決して格下と見られていない。

一人前の好敵手として認められている。

その事が、拓斗に自信を与える!

活歩で移動しながらの、フリッカージャブ連打!

次々と命中する刺突の拳に、龍太郎は悶絶した。

< 1,757 / 2,031 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop