龍太郎一味のご無体な学園生活
連打の最中、抜き放たれた黄昏。

その切っ先が、川蝉の切っ先と共に。

「うぐあっ!」

ラロの肩口に突き刺さる!

「…大概にしておけよ、小僧…」

顔中血塗れ、傷だらけのまま上体を起こす翡翠。

ラロを貫いたまま、押し返すように立ち上がった彼は。

「ぬぅんっ!」

二刀を振り回すようにして、突き刺されたままのラロを投げ飛ばす!

「ぐぅっ!」

マットに叩きつけられ、肩の傷を庇うラロ。

「む…」

立ち上がったものの、足元がおぼつかない。

当然だ。

鈍器のようなラロの拳で殴られ続けた。

普通ならば集中治療室行き、精密検査は必ず必要だろう。

なのに。

「所詮人間…だと?」

翡翠は言う。

「たわけ。俺は閻魔だ」

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