龍太郎一味のご無体な学園生活
天神学園屋上。

「いたたたた…」

龍太郎はコンクリートの床の上に寝そべっている。

拓斗との試合は、想像以上にキツイものだった。

食事の後に空手着を脱いでみたら、上半身に無数の赤紫色の痣が残っていた。

スズメバチの群れにでも襲われたような傷。

拓斗のフリッカージャブの威力を物語っていた。

この体で、準決勝は翡翠と相対しなければならない。

難儀な事この上ない。

その為に、少しでも体を休めて体力を回復させたかったのだが…。

< 1,797 / 2,031 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop