龍太郎一味のご無体な学園生活
「く…!」

柄を握り締め、腰を落として。

メルは巨人斬りを引っ張る。

一番のお気に入りの武器だ。

そう簡単に持って行かれてなるものかと、奥歯を噛み締める。

だが、メルの魔物の力を以ってしても止められない。

想像を絶する力で飲み込まれていく巨人斬り。

…慟哭のような音が聞こえた。

禁書に飲み込まれる巨人斬りの悲鳴。

食われていく苦痛と恐怖に泣き叫ぶ、巨人斬りの慟哭…!

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