龍太郎一味のご無体な学園生活

「ヤベェ…ヤベェ…」

散々龍太郎を攻めておきながら、銀は呟く。

禁書の影響下にある為の暴力衝動。

自分の意思とは裏腹に、龍太郎を殴打する行為がやめられない。

ともすれば、その行為に歓喜すら感じ始めている。

痛めつけ、嬲る事に喜びを見出している。

「ぐ…」

血を滴らせる龍太郎。

準決勝後、シュアによって止血してもらった傷が開いたらしい。

咄嗟に硬気功を発動させたものの、どれだけ銀の攻撃によるダメージを軽減できたのか。

「逃げろ龍太郎！」

言葉と行動が伴っていない。

まだ立ち上がれない龍太郎に馬乗りになってマウントパンチを繰り出そうとした銀は。

「オラァアァアァアッ！」

不用意に接近した為に、龍太郎の浸透勁をモロに浴びせられる！