龍太郎一味のご無体な学園生活
…しまうかに思われた。

だが。

「ぐぅ…あぁぁあぁあっ…!」

立ち上がる。

全身に浸透勁のダメージが残っていながら、銀は立ち上がる。

彼の意思ではない。

禁書が命じるのだ。

『立て』と。

『立ってあの小僧を叩きのめせ』と。

『貴様の命を削り取ってでも、あの小僧に苦痛を与えよ』と。

「酷い…!」

客席で見ていたアリーシェが涙を流す。

「銀君…!」

シャッターを切る事すら出来ず、シルフィアが嗚咽する。

「とーがっ、銀先生かわいそうだよぉっ、何とかしてあげてっ、とーがぁっ」

お花っ子も十牙に縋り付いて泣く。

そんな彼女達の心境を代弁するように。

「っっ…ヤッロォ…ふざけんなよ禁書がぁあぁあああぁぁっ!」

龍太郎は怒りに雄叫びを上げる!

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