龍太郎一味のご無体な学園生活
「!?」

龍太郎の顔面を摑む銀の右手に、魔力の反応があった。

この反応…。

「やべぇ…!」

銀は背筋が凍るのを感じる。

暗黒物質!

禁書はこの状態で暗黒物質を発動させようとしていた。

しかもとびきり巨大なものを。

「か、寒緋先生…観客の避難を…それからリング全体に強力な結界を張ってもらってくれ…早く!」

叫ぶ銀。

「わ、わかった…!」

寒緋が手早く指示を出す。

「龍太郎も…何とか逃げろ…至近距離で暗黒物質に『食われちまう』ぞ…!」

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