龍太郎一味のご無体な学園生活
「っっ…」

焦る銀の声に、龍太郎は考えていた。

銀は…どれだけ耐えてきたんだろう。

自分はまだいい。

同じように封印されていたのが、臥龍みたいな性質のいい奴だったから。

だけど銀は、忌み嫌われる禁書を身の内に封じられ、周囲にどう思われるか怯え、コンプレックスを感じながら、周囲を巻き込んでしまう事を恐れながら、ずっと孤独に耐えていた。

折角カミングアウトして、天神学園の仲間に受け入れてもらえたのに、それでも尚、彼は禁書に翻弄され、苦しめ続けられる。

こんな甲斐のない話があるか。

こんな理不尽な話が、許されるものか!

「禁書おぉおぉぉおぉおぉおぉぉっ!」

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