龍太郎一味のご無体な学園生活
二年前のタイマントーナメントで、激戦の末に最強の称号を勝ち取った死神の少女。

思えば龍太郎が天神学園に入学し、はじめて明確な『最強』の存在を見たのが彼女だった。

「あの時貴方は初戦敗退でしたっけ…恥ずかしいったらなかったですね」

「言うなよ、俺だってみっともねぇんだから」

苦笑いする龍太郎。

それが二年後。

まさか天神学園の最強を決する戦いの頂点に立つとは。

「一応おめでとうと…言ってあげるべきですかね」

「ああ…ありがとよ」

相変わらず抑揚のない舞白の言葉でも、かつての最強から贈られる賛辞は嬉しかった。

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