龍太郎一味のご無体な学園生活
と。

「あれれ?」

啓太が声を上げる。

浴場の入り口には、男湯と女湯、二つの暖簾。

「何だ、別々になってんじゃんか」

鷹雅の言葉に。

「にひひひっ、残念だったねぇ河童君、私のお風呂姿見たかったのにねぇ?」

遊里がじゃれ付きながらからかう。

「べ、別に見たくねぇわ!自惚れんな小猿!」

「色々勝手に妄想しちゃってた?今ガッカリしてる?ん?」

「何とも思ってねぇわっ!腕組むな小猿!シッシッ!」

お前ら仲良いな。

「でもこれなら安心して温泉入れますよ」

『本当に混浴だったらどうしようかと思ってたんですけど』

すっかり警戒を解いて、浴場へと入っていく面々。

彼らが全員中に入ったのを見計らって。

「ふっふっふっ…」

家庭科教師のシルフィア・グランデが暖簾を掛け返る。

掛け替えた暖簾には、『大露天風呂・男女混浴』と表示されていた…。

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