龍太郎一味のご無体な学園生活
「んじゃあ俺も上がろうかな」

ザバッと立ち上がるのは龍太郎。

『龍太郎君、上がるの?』

小夜が見上げる。

「ああ、流石にこんなに長湯したのは初めてだ…暑くてよ」

顔の辺りを手で煽ぎながら苦笑いする龍太郎。

つられて笑う小夜も、のぼせる寸前なのか顔が赤い。

『それじゃあ私も上がろうかな…』

小夜が立ち上がった瞬間だった。

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