龍太郎一味のご無体な学園生活
とはいえ。

「んん?」

山子は捕まえたアンの匂いを嗅ぐ。

「おめぇ…人間の女子(おなご)にしては違う匂いがするなぁ…鉄の匂いさするだ」

匂いを嗅いでは首を傾げる山子。

どうやら図体に比例して、あまり知能は高くないらしい。

食うか女を攫って孕ませるか、その程度の事しか考えていないようだ。

「残念ですが…私は子孫の繁栄には向いておりません」

静かに呟くと同時に。

「あぐぅっ!」

山子の顎を掌底で打ち上げるアン!

「行け、ブラック・ドッグ」

「アン先生、今助ける!」

ウェスタがブラック・ドッグをけしかけ、ラルフもまた狙撃銃で山子の急所を精密射撃する!

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