龍太郎一味のご無体な学園生活

「龍娘先生」

解放された直後のアンが、即座に振り向き様の下段廻し蹴りを山子の向こう脛に打ち込む！

「いかん、早く龍娘先生の救出を！」

「女性を力任せに取り押さえるとは…感心せんな！」

ラルフは狙撃銃を連射、ウェスタもブラック・ドッグに更なる攻撃を命じるものの。

「もうおめぇらの攻撃には慣れたどぉ、効かねぇもんねぇ」

蚊に刺されたほどにも感じぬ様子で、山子は龍娘に顔を近づける。

「おぉ、さっきの女子と違って鉄の匂いがしねぇ」

匂いで龍娘がアンドロイドではなく、普通の人間である事を確認する。

「よし、こっちを嫁っ子にしよう、オデの棲み処で子供を孕ませるどぉおぉ」

「馬鹿を言うなっ！誰が貴様の子など産むかっ！」

ジタバタと暴れる龍娘だが、流石に山子の怪力には敵わない。

いつもの彼女ならば、こんなウドの大木に捕まるようなヘマはしないのだが、やはり酒が入っているせいで動きに精彩を欠いたか。