龍太郎一味のご無体な学園生活
「舞白さんにお伝え下さい」

小岩井は抑揚なく呟く。

「折角ですが…お断りさせて下さいと…」

「……そう言うと思いましたよ」

フッと笑う兆志。

普通に考えれば理解し難い話だろう。

他者の命を奪う事なく、己は昇進する事ができる。

いい事ずくめの申し出の筈だ。

断る理由などないように思える。

が。

「やはり勤務地が天神地区ではなく、死神界中心になるというのがネックですか」

兆志は苦笑いする。

「雪菜さんや龍太郎一味と別れる事になるのは、お辛いですか?」

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