龍太郎一味のご無体な学園生活
眩い閃光と共に、魔方陣の中に姿を現したのは。

「……」

黒い甲冑、背中に背負った大剣、薄汚れた外套を纏った、無骨な男だった。

「…お前らか、俺を喚び出したのは」

「「……」」

ウェスタと喜屋武、呆然。

「何の用だ、城攻めか?砦の陥落か?魔物退治か?」

「「……」」

「魔物退治ならピンからキリまでだな、竜種退治だと金貨は弾んでもらわないとな」

「え、えーと…」

頬を掻きながら、ウェスタに助けを求める喜屋武。

彼女が召喚したのは『妖精』ではなく、どこぞの異世界の『傭兵』だった。

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