龍太郎一味のご無体な学園生活
ヘビーゲーマーの遊里の会話について行ける筈もなく、龍太郎達は何気なく街の様子を眺めている。

街を行き交う多くのゲーム内のキャラクター達。

その中の殆どが、実際にパソコンを通じて誰かが操作しているプレイヤーキャラだ。

「こんなに大勢いるのに、全部どこかの誰かが操ってんだな」

感心したように呟く龍太郎。

「もしかしたら天神学園の生徒も、この中にいるかもしれませんねぇ」

七星が興味深そうに行き交うキャラクターを観察する。

と。

「!」

街の一角で、クラッカーが鳴るような音が聞こえた。

同時に沸き起こる歓声。

街にある教会の方からだった。

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