龍太郎一味のご無体な学園生活
「まぁまぁ、いいじゃん。ゲーム内での話なんだしさぁ」

ぷぷぷ、と笑う雛菊。

「将来の予行演習にいいんじゃないんですか?」

七星もクスクス笑っている。

『七星ちゃんまで!将来って何っ?そんなの決まった訳じゃないもん!私が将来誰と結婚するかなんてわからないし、今からそんなの決め付けられたら困るっていうか…』

はわわっ、とうろたえる小夜。

「そんなに嫌がってたら」

アリスカが小夜の後ろを指差す。

振り向く小夜。

見ると。

『はうっ!』

叱られてショボンと項垂れたシベリアンハスキーのような顔をして、龍太郎が俯いていた。

一応それなりに傷ついたらしい。

< 335 / 2,031 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop