龍太郎一味のご無体な学園生活
『い、いや、違うんだよ龍太郎君っ?別に龍太郎君が嫌いって訳じゃなくて…』

「はは…いいんだよ小夜、気にしなくてよ…」

乾いた笑いを浮かべる龍太郎。

どよ~んと影を背負ってしまっている。

あまりにも不憫な光景だ。

「あーあ、龍太郎先輩落ち込んじゃいましたよ?」

「小夜先輩にフラレたんだっ?アハハハハッ、ウケるぅっ!」

騒ぎ立てる七星と遊里。

困り果てた小夜は。

『そ、そんなに落ち込まないでっ、あ、あのっ…』

赤面し、指先で綾取りしながら。

『…龍太郎君がそんなにしたいっていうんなら…してもいいけど?…結婚』

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