龍太郎一味のご無体な学園生活
「何でしょげてるんだい?」

微笑を絶やさぬまま、愛を見下ろすアルベルト。

「さては僕がいなくて寂しかったかい?…なんてね」

ポンポンと、頭二つは背の低い愛の頭を撫でるアルベルト。

はいそうです、とは言えぬまま、彼女は俯くしかない。

そんな愛の心境など知らぬまま。

「こっちの世界では、休日なんだね」

アルベルトは校舎内を見回す。

「は、はいっ…勤労感謝の日で…三連休です」

コクコク頷く愛。

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