龍太郎一味のご無体な学園生活
他愛ない話に花を咲かせていると。

「っ」

少し強い風が、啓太とアリスカの間を吹き抜けた。

木枯らし。

頬を撫でる寒風は、まだ本格的なものではない。

これからもっともっと寒くなる。

きっとクリスマスイヴの頃には、身を切るような寒さに違いない。

この程度ならば、まだ我慢できる。

しかし。

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