龍太郎一味のご無体な学園生活

12月がやって参りました

師走が来るのを待っていました

天神学園職員室。

「あ～…また師走が来るのか…」

ゲンナリした表情で龍娘が椅子の背凭れに寄りかかる。

「忙しいのは嫌なのだ…12月というと、何かっちゃあ生徒どもが浮かれてはしゃぐだろう？」

ウィ～ンガシャン、ウィ～ンガシャン。

「生徒指導の私としては、方々走り回って問題児どもの為に頭を下げて回るのが面倒なのだ」

ウィ～ンガシャン、ウィ～ンガシャン。

「そりゃあ生徒どもはいいぞ？冬休みが待ってるし、12月は何かとイベントが多いからな」

ウィ～ンガシャン、ウィ～ンガシャン。

「しかし私は…生徒指導は冬休みの方が生徒の補導件数が増えるからあまり好きではないのだ」