龍太郎一味のご無体な学園生活
☆紅月 十牙&花織 かおるの場合

「とーが、クリスマステロってどんなの?」

招待状を見ながら、お花っ子がハテナ?と首を傾げる。

「さぁなぁ…俺達は1年だから、去年の事はよく分からないんだよなぁ…」

十牙も頭を捻る。

「クリスマステロって、何か物騒な名前だねぇ」

「ああ、テロっていうくらいだからなぁ…何か危険な匂いがするよな」

人狼ならではの鋭い眼で招待状を見る十牙。

「テロリストみたいな悪い人達がいっぱい来るのかな?」

「だとしたら危ないな…こんな危ないイベントに全校生徒を招待するなんて…これをばら撒いた奴は、相当な悪の黒幕かもな」

いい感じに十牙が勘違いする。

「いいかお花っ子、クリスマスイヴは片時も俺から離れるんじゃねぇぞ?何があっても、そばにいる限り俺が守ってやるからな」

「うんっ、わかったよとーが♪」

さり気なくクリスマステロは一緒に過ごそうねと、自覚もなく約束してしまう二人だった。

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