龍太郎一味のご無体な学園生活
「…今年も乱痴気騒ぎになりそうですねぇ…」

会場をくまなく見渡せる一段高い場所。

生徒会長の月は、体育館の雰囲気から参加者の多さを肌で感じ取り、溜息をつく。

これは今年も収拾をつけるのが大変そうだ。

「生徒会長の采配、期待していますよ。この騒ぎをおさめられるのは会長だけですから」

苦笑いするアルフレド。

「お、王子がそう言うのならば、わしからも頼むっ、生徒会長、王子の頼みを聞き遂げてやってくれ」

筱萠も健気に頭を下げる。

まるで出来た女房のようだ。

「月様がお命じ下されば、私がいつでも真デッキブラシ無双流を振るって有象無象共を蹴散らして御覧に入れます」

早くも武力行使を厭わないのはイリア。

この人は何でこんなに過激なのか。

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