龍太郎一味のご無体な学園生活
「それにしても…」

疾風がキョロキョロと会場を見回す。

「アイツ…来てないじゃん…」

カリナも同じように視線を走らせる。

「けしからん娘、彼はどうしたのです?」

鈴木さんが七星に問いかける。

「おい無口女、奴はどうした」

初めて世継ぎ達を学園に連れてきた夕城夫妻が、小夜に『あの男』の行き先を訊く。

どんなに大勢集まっていても、やっぱり『あの男』がいないと始まらない。

乱痴気騒ぎの中心は、いつも『あの男』。

天神学園のムードメーカーは、やはり『あの男』しかいないのだ。

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