龍太郎一味のご無体な学園生活
(あわわわわっ)

学園長が一生徒をお姫様抱っこ。

幾ら何でもこれはやり過ぎだろう。

仮にも学園の責任ある立場であるアルベルトが…。

「大丈夫だよ、皆クリスマステロに酔いしれて誰も見てやしない…それに『学園長』の僕は」

チラリと体育館の扉を見るアルベルト。

「中で他の教師達と語らっている『分身の』僕だ。ここにいる僕は学園長じゃないよ、只の下平 アルベルトに過ぎない」

随分とこじつけた言い訳だ。

そんなの誰が聞いたって納得してくれる筈がない。

「おいおい、愛」

お姫様抱っこのまま、アルベルトは笑う。

「抜け出そうって悪巧みをしたのは君だろう?今更いい子ちゃんのふりは認めないよ?」

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