龍太郎一味のご無体な学園生活
「私ね」

アリスカが言う。

「来年のお正月は、ロシアに里帰りしようと思ってたの…だけど、その前に龍娘先生にきちんとお祝いしてからにしたいな。その方が二人で気持ちよく里帰りできるもの」

「二人でって?」

迂闊にポロリとこぼしてしまった言葉に、遊里が反応する。

「え?あ、いやっ、その…」

口ごもるアリスカ。

「あ゛~っ!さてはアリスカちん、啓太君をロシアに連れて帰って、お母さんに紹介しようとしてるねっ?いずれ結婚する未来の旦那様を顔見せしとこうとか思ってるねっ?」

「違う!違う!そんな大袈裟なんじゃなくて!」

思わぬ話に発展して、全力で否定するアリスカ。

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