龍太郎一味のご無体な学園生活

一触即発だった空気が再び弛緩する。

談笑しつつ、豪華な料理に舌鼓を打つ参加者達。

「続きまして生徒代表、丹下 雛菊様よりご挨拶賜りたいと思います」

「はーいっ」

能天気な声と共に、マイクの前に立つ雛菊。

「龍娘先生、ジロー先生、結婚おめでとう♪もうっ、なかなかくっつかないんでヤキモキしたよぉ」

そう言ってニパッと笑う雛菊に、会場にも笑いが起きる。

「今日は私がお祝いに、結婚生活に必要な三つの袋を教えたげるね」

何と、結婚式お約束ネタを披露だ。

「まず堪忍袋、ジロー先生が浮気とかしても、いきなりキレちゃ駄目だよ？最初の一回だけは我慢して許してあげるんだよ？」

結婚式で浮気ネタとは、この娘は空気が読めないのだろうか？

「次の袋は財布の袋、やっぱ奥さんは経済観念しっかりしてないとね」

多少は真っ当な事も言う雛菊。

「そして最後のひとつは、きんた「言わせねぇよっっっ？」

流石スペシャルハレンチ。

弟の龍太郎が水際で阻止した所で、スピーチ終了。