龍太郎一味のご無体な学園生活
「冬月!」

龍太郎の目が爛々と輝く。

そう、冬月がいた。

人外退治を生業として営む剣士、冬月。

彼ならば、あの狒々率いる魑魅魍魎の相手も出来るかもしれない。

「手ぇ貸してくれねぇか?」

「どうしましてん、龍太郎はんほどのお人が」

「実は…」

時間も余りない。

龍太郎は事の経緯を掻い摘んで説明する。

「はぁ…学園長の案内役が拉致なぁ…大変どすなぁ…」

それだけ呟き。

「!?」

冬月はあっさりと踵を返す。

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