龍太郎一味のご無体な学園生活
修理しかけた壁から離れ、かなこは修理道具を片付けた。

「あれれ?かなこちゃん修理しないの?」

キョトンとする璃月。

「まぁ…一ヶ所くらいいいんじゃないですかね」

そう言って振り向いたかなこの表情には、少し寂しさが滲んでいた。

「ここが壊れてるの見る度に、璃月先輩の笑顔を思い出せますから」

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