龍太郎一味のご無体な学園生活
「龍太郎先輩が慌てる気持ちもわかるぜ」

ゆっくりと歩みながら、十牙はたじろぐ軍勢を見据える。

「お前らみたいな連中にもしお花っ子がさらわれたら…俺だって気が気じゃねぇもんな」

愛しい少女の事を思い浮かべながら。

「だから速攻助け出す!」

十牙は突進した!

砂塵を巻いての旋風脚!

着地してすぐさま水面蹴り!

そこから昇り龍の如く、ヘッドスピンでの回転蹴り!

竜巻の如き連続蹴りに、ヤンキーも人外も巻き込まれて吹き飛ばされる!

「迂闊に近づく奴は屋上まで蹴り飛ばしてやるぜ」

十牙はスッと立ち上がる。

「さぁ、次に蹴飛ばされてぇ奴はどいつだ…?」

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