龍太郎一味のご無体な学園生活
「そんな事言ってもよ」
龍太郎は渡り廊下の手摺りに凭れ掛かる。
「一昨年のタイマントーナメントの準決勝…お前は白兎の君と当たった時、『本当の顔』を見せたじゃねぇか」
…そう。
苺愛の目まぐるしく変わるキャラは、どれも本当の素顔ではない。
彼女が18歳という年齢でありながら熟練した銃の腕前を持つのは、幼い頃から世界各地の紛争地帯を渡り歩いていたが故なのだ。
様々なキャラ(人格)を駆使して命懸けの戦場を生き延びてきた苺愛。
そんな彼女の本当の素顔は、臆病で、怖がりで、繊細で脆い少女に過ぎなかった。
龍太郎は渡り廊下の手摺りに凭れ掛かる。
「一昨年のタイマントーナメントの準決勝…お前は白兎の君と当たった時、『本当の顔』を見せたじゃねぇか」
…そう。
苺愛の目まぐるしく変わるキャラは、どれも本当の素顔ではない。
彼女が18歳という年齢でありながら熟練した銃の腕前を持つのは、幼い頃から世界各地の紛争地帯を渡り歩いていたが故なのだ。
様々なキャラ(人格)を駆使して命懸けの戦場を生き延びてきた苺愛。
そんな彼女の本当の素顔は、臆病で、怖がりで、繊細で脆い少女に過ぎなかった。