龍太郎一味のご無体な学園生活

事実。

「ぐっ！」

後頭部を殴りつけられ、龍太郎が片膝をつく。

その隙に群がってくるヤンキー達。

「寄ってくんじゃねぇやゴルァッ！」

気迫と根性で押し返すものの、龍太郎の息は上がりつつあった。

何せ相手はこちらの200倍の人数である。

幾ら一対一で圧倒的な実力を誇っていても、龍太郎には手も目も一対ずつしかない。

一度に相手できても、せいぜい二人が限度。

背後から、四方八方から襲われれば、無傷ではいられない。