龍太郎一味のご無体な学園生活
「確かに居心地はいいだろうよ!研究だってやり放題、騒ぎ起こしたって大したお咎めなし、光り輝く場所だろうよ、だけどな!」

グイッと胸倉を捻り上げる疾風。

「あんたの居場所はもうここじゃねぇだろう!いつまで天神学園で燻ってるつもりだっ?あんたの頭脳、いつまでこの学園で眠らせてるつもりだっ?」

…悔しかった。

世界に誇れる天才、御雷 静寂。

それほどの頭脳の持ち主が、研究にかこつけて留年を繰り返し、いつまでも世に出ないままノンビリと過ごしている。

この男の手で変えられるものが沢山あるのに。

この男の手で変えられる世界が学園の外にあるのに。

< 827 / 2,031 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop