龍太郎一味のご無体な学園生活
「研究のせいとか、カリナが寂しがるからとか、そんな理由つけて逃げるんじゃねぇよ」

突き飛ばすように、疾風は静寂の胸倉を放す。

「来い、兄貴!あんたの居場所はもうここじゃねぇ!あんたの輝く場所は、とうの昔にここじゃなくなったんだ!」

疾風はそれが耐えられなかった。

いつまでも眠らせている才能を覚醒させ、世界を変えて欲しかった。

それでこそ、幼い頃から追いかけ続けてきた、誇れる兄貴の姿だから。

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