龍太郎一味のご無体な学園生活
校舎内に侵入した龍太郎。

中にも当然軍勢はいたが、ヤンキーばかり。

ただの人間ならば、龍太郎一人で十分だ。

龍娘直伝の身体硬化術・硬気功(こうきこう)を駆使しながら、ヤンキーどもを蹴散らす。

虱潰しに片っ端から教室を探し回る中。

「…!……愛!」

龍太郎は遂に愛の姿を見つけた。

後ろ手に縛られた可哀相な姿。

しかし幸いにも、怪我はないようだ。

「柄の悪い男の人が…いっぱい入ってきて…私に触れようとした時に…龍太郎先輩の怒鳴り声が外から聞こえて…皆そっちの方に出て行っちゃって…」

愛はポロリと涙をこぼす。

…龍太郎の顔は傷だらけだ。

相当に殴られたのだろう、蹴られたのだろう。

「来て…くれたんですね…」

「たりめーだろ、ここは学園長が助けに来る方が、絵になるんだろうけどな」

ヘヘッと笑って鼻の下を擦りつつ、龍太郎は愛に近づこうとして。

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