龍太郎一味のご無体な学園生活
強烈な頭部への打撃を受け、脳震盪を起こしたのか。

目の前がグニャリと歪んで見える。

そこへ狒々の拳!

「うぐぅっ!」

腹に叩き込まれ、胃液が逆流する!

「軟弱よのぅ小僧!どれ、おのれが何発目で泣いて鼻水垂らして命乞いするか、試してやるわ!」

狒々は調子に乗ってもう一度拳を叩き込み。

「ひぎゃあぁぁあぁぁあぁあっ!」

その一撃で拳の骨を粉砕されてしまった。

龍太郎の腹は、鉄の如く硬くなっていた。

「…小僧小僧言いやがって…」

硬気功で全身を鋼のように硬質化した龍太郎が、ギロリと狒々を睨み返す。

「くっ!」

即座に獣妖ならではの俊敏な動きで距離をとる狒々。

しかし。

「!?」

龍太郎は龍娘直伝の高速歩法・活歩(かっぽ)で、瞬時に狒々との間合いを詰める!

「只の人間如きが、わしの動きにっ?」

「只の人間だなんて…」

硬気功で固めた拳が、狒々の脇腹にめり込む!

「いつ言ったよっっっっ!」

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