龍太郎一味のご無体な学園生活
キチンと次期団長も決まっている。

引き継ぎも終えている。

準備は整っているのだ。

ならば何故、暁は応援団を引退しないのか。

「だって」

軽いベリーショートの前髪をサラリと掻き揚げる暁。

「私は最後まで応援団長だよ?最後の最後まで…頑張るみんなを力の限り応援し続けていたいんだ…それに」

俯き加減になる暁。

「応援団には愛着も思い入れもある…団長を引退するのは、断腸の思いなんだ」

「「「きゃあぁあぁっ!暁様かっこいぃいぃぃっ!」」」

喚く暁ガールズ。

『断腸の思い』と『団長』をかけて一人ほくそ笑む暁には、気付く由もない。

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