龍太郎一味のご無体な学園生活
その事実が知れた途端。

「……」

ポロリと。

乙の瞳から涙がこぼれる。

涙の雫は胸元に落ち、豊満な胸の谷間を伝う。

「何…泣いてるの?」

魚尾が目を丸くする。

この気が強く、自意識過剰な竜宮の棟梁が、泣いている姿を見たのはいつ振りか。

過去に見た記憶があるかどうか、曖昧なほどだ。

「何を泣く必要があるのさ…天神学園を卒業するのが寂しいのかい?」

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