龍太郎一味のご無体な学園生活
溝出(シャレコウベのみ)を再びムンズと掴み取り、軽快な音を立ててドリブルしながら。

「さて、ぼちぼち帰ろか、兄さんもあんまり遅ぅなったら心配するよってに」

冬月は体育館を後にする。

「ヒャヒッ」とか「やめれや鬼畜がぁっ」とか喚いている溝出(シャレコウベのみ)の言葉を無視して。

ポツリと。

「来年度からは僕はおらんのやから…わたるんはんや阿行はんにあんまり迷惑かけたらあかんよ、骨」

冬月は呟く。

< 908 / 2,031 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop