龍太郎一味のご無体な学園生活
そんなぽっちゃり兄貴の一番の気掛かりが、目の前で小学生用計算ドリルやってるこの男である。

「マジか龍太郎、それ何のネタだ?」

「ネタじゃねぇよ、本気(マジ)でやってんだよっ」

「なら尚の事始末におえねぇな」

豪快に笑いながら、満は龍太郎の隣に座る。

「お前進級する気あんのかよ?去年の夏休みも冬休みも補習だったって話じゃねぇか」

「うるせぇな、俺は俺なりに真剣にやってんだって」

「その結果が14点とか12点とかじゃなぁ…」

「それは言うなっっっっ!」

< 916 / 2,031 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop